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なお・林美雄を忘れない~故・原田芳雄と健在・山崎ハコ~

去年の記事で訃報がらみのネタは勘弁と書いたがそれから1週間も経たないうちに、
2012年に書くべきネタが‘内定’した。
原田芳雄が71歳で逝ったのだ。
死の直前、試写会に車椅子姿で現れた彼をテレビでみた。
あのワイルドな男の変貌ぶりに唖然とし、病魔に冒されること、
もっと大きく言えば老いることに、どこか自らの今後を投影させた。

今年の2月29日、この死んだ男のバースディ・ライヴが行われた。
4年に1回しか巡ってこない‘18歳’の誕生日に親交のあった人々が集い
実質的な追悼ライヴを開いたのだ。
その映像をチラッとみることができた。
新聞報道等によれば宇崎竜童、松田龍平、江口洋介、佐藤浩市 らが集結とあったが、
ステージの真ん中に或る女性シンガー・ソングライターの姿を発見した。
100%シュアかと訊かれると実はそれほど自信は無いが山崎ハコだったと思う。
名前を言われても知らない人が殆どだと思うが、そのマイナーさが故に、
個人的には最も林美雄的なシンガーだ。

パックインMで初めて聴いた時に‘一耳惚れ’した。
当時学生だった私は音楽といえばFMに関する週刊誌を買って自分で録音するか、
或いは友人が買ったものを借りて録音するのが常で自分でレコードを買うことは
極めて稀だったが、彼女のアルバムには金を遣った。
理由は簡単、FMでは取り上げられず、友人も持っていなかったからだ。

昼間それなりに社交的で饒舌な自分を演じていると、ひとりアパートに戻って、
意識的に孤独と沈黙に浸りたくなる時間がある。
そんな時に彼女の歌は威力抜群だったが、余りに暗過ぎるきらいもあった
友達に貸す時はこう言ったものだ。
‘気をつけよう、暗い夜道とハコの歌’

原田芳雄と山崎ハコの関係についてググってみると、それなりにヒットしたが、
年齢の差はあっても互い認め合った関係だったのが想像できるが、
中でも気に入ったのがこれだ。

山崎ハコさん
 今「翔んでる」とかなんとかいわれるでしょう。今のは「翔」なんだね。ハコさんのは「飛」。それは重さと決意があるんだね。今の「翔んでる」というのはちょっと違うんだ。自分はあれには感心ないんだね、ほとんど。ところが、ハコさんの「飛びます」というのは飛なのね。それはもっと野蛮なの、決意としては。翔というのはちょっと高級なの、自分のイメージにおいて。だから、ハコさんの「飛びます」と出会った時は、面白い題名のLPがあるなと思った。
 もちろん全然知らない人だったんだけど、一も二もなく手許に置いて聞いてみたら、なにか変な重さと、その重さにあらがう決意みたいなものね、非常にブラックな。1枚目なんか特にブラックな。基本的にわらべ歌なんだけれども、あの人、今なんかすごみがある。すごいブルースシンガーじゃないかと思う。
 ハコさんが両腕でこっちは人さし指1本で腕相撲したら勝てると思うわけよ。ところが、そのすごさ、全然かなわないもの。そういうところで、基本的にある種の女というものを感じるときがある。それは具体的に山崎ハコなんだろうけど、これはかなわない、逆立ちしても。俺がオカマになってもかなわない。

(原田芳雄エッセイ集 B級パラダイス 俺の昨日を少しだけ<ワニの選書>P146より)


山崎ハコを一切知らない人に敢えて彼女の歌をお薦めする気は特にないが、
彼女の歌に何らかの愛着を持ったことのある人はyoutube等ネット上で
検索してみるのも楽しい。
70~80年代の懐かしいオリジナル曲に加えて94年のアルバム‘十八番(おはこ)’が
なかなかだ。
近年のカヴァー・ブームを完全に先取りしていて、中でも‘圭子の夢は夜ひらく’は
彼女のデビュー当時を彷彿とさせる。
ディープなミドリブタファンなら芳雄さんの‘りんご追分’‘愛情砂漠’も聴いてみよう。
そして彼の十八番だった‘プカプカ’を山崎ハコが歌っているのを発見した時は
少しニヤリとした。
こういう人間関係が構築されたのも林美雄という存在があったからに違いないと、
勝手に‘盲信’している。

さて、来年は誰の訃報ネタになるのか、とマーフィーを挑発しておこう・・・(^。^)

林美雄を忘れない~あの夏の光と影は何処へ逝ってしまったの♪~

続・林美雄を忘れない~愛はいつも束の間、今夜遠く旅立つ♪~

続々・林美雄を忘れない~それは小林千絵ちゃんのお陰だった~

又・林美雄を忘れない~あれから5年、命日には線香一本、花一輪~

又々・林美雄を忘れない~年に一度はミドリブタの美声と懐かしさに酔う~

まだ・林美雄を忘れない~元気なミドリブタに会える映画2本「太陽を盗んだ男」「ザ・レイプ」~

まだまだ・林美雄を忘れない~‘帰り来ぬ青春’の真っ只中で遭った男~

も一つ・林美雄を忘れない~ようこそ野沢那智様、天国のパックインミュージックでは俺が1部であなたは2部~



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Author:makola
ペンをパンにかえることを夢見た青年は、電話を手にした相場師に・・・
在る時、相場師20年のストレスで心筋梗塞を発症、死の淵をさ迷う。
以来穢土を離れ厭離庵に棲む。

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