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最強のレバニラ (2)

東京を離れて当地にやって来て最も痛いのが外食文化の差だ。
ラーメン屋を含めて、何かを食べていると「あぁ、東京の○×△で食べたいなぁ」と思うこと
しきりである。

そんな中、私の人生史上で最強のレバニラ炒めを提供してくれる中華料理店がある。
通い始めて1年半位だが、兎に角、旨い。
レバーが新鮮、そのレバーに軽く粉を振って、サッと油を通して、強火でニラと手早く炒める。

実は、妻はレバーもニラも苦手だ。
牛のレバー刺しは勿論のこと、焼き鳥でもレバーは食べない。
「わたし、レバーのあの食感が嫌いなの」
「じゃあ、なんでフォアグラは喰えるんだよぉ」と私に突っ込まれると
「フォアグラは別よ」と意味不明の返答。
ニラも何故か黄ニラは食べるが、普通の緑のニラは嫌いだ。
だから、レバニラ炒めは彼女にとっては地獄のコンビネーションの料理ということになる。

そんなことは一向に構わず、この店に来れば私は必ずレバニラ炒めを注文。
彼女も恐る恐るだが、1~2ピースは食べてはいた。
しかし、その後通いこんで行くにつれて段々個数が増えていき、
「わたし、ここのだったら大丈夫かも・・・」と抜かし始めた。
最近では、3分の1は食べるようになった。そして
「自分でもこの年になって好き嫌いが直るとは、おまけに一挙にふたつも・・・」と感慨深げだ。

店主は赤坂の四川飯店、目黒雅叙園で修行、カダフィ大佐のリビアで日本人商社マン相手の、
料理団の団長をしていた経験もあるらしい。

今でも、毎年1週間程度中国へ渡り、修行という名の下に食べ歩きをしているのだが、
今年はそれがなんと3週間近くの長期に及んだ。
その間、勿論店は臨時休業。

でーーーー、今日は晴れて営業再開の日。
当然、勇んで昼食に出かけた。
ほぼ満席だったが、相席で滑り込み。
何度か見かけたことがあるが、市長様御一行の姿も。
お茶を運んできた顔見知りのおばちゃんに、
「レバーと麻婆ね」と最強の定番を注文。
「すいません、今日、レバー入らなくて・・・」
が~ん(-_-;)
確かに周りを見渡しても食べている人がいない。

面白いのは次々にやってくる客をウヲッチすること。
殆どの客が、レバーを注文し、無い事を告げられた時のショックの表情がイイ。
我々もそうだが、みんな数週間お預けを喰らって禁断症状の中、折角初日に駆けつけたのに
お目当てのモノにありつけない。
そんなある種の錯乱状態の中で、更に容赦なく「で、ご注文は?」と攻め立てられる。
流石に、「レバーがないなら帰る」という兵は居なかったが、注文を聞かれ
「じゃあ、まかせる」と投げやりになった客は居た。

そんな連中を観察しながら逆に、ここのレバニラファンの多さに妙に心が和んだ。
将来、なんらかの理由で穢土に戻ることがあっても、レバニラ炒めだけは当地のこの店
を恋しく感じるかも知れない。


ところで、レバニラかニラレバか?
ググッった勝負では、レバニラ24,400件、ニラレバ8,200件でレバニラの圧勝。

全く関係無いが、「タラレバ」は7,880件、「たられば」は13,100件あった。
人生に「タラレバ」は無いと言いながら結構あるもんだ。


じんせいに

     たらればがなくたっていいじゃないか

          にらればがあれば
   
               にんげんだもの

                    by なりぽん




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Re:最強のレバニラ(03/07)

クーラーも無い小さな店で、年老いた夫婦だけでやっている定食屋がかつてあった。
東北にある唯一の政令指定都市で、その店の「ニラレバ」も美味かった。
ここのは「レバニラ」ではなく「ニラレバ」と言っていたと思う。
細長い円形(楕円)をした皿に、山と盛られた「レバニラ」、レバとニラの他にモヤシが入っていた。
それがシャキシャキとしてまた美味かった。
醤油ベースのタレでレバも多く、どんぶり一杯はかるく無くなってしまう…美味いと食えるものなのだ!
今もその店はあるが、息子夫婦に譲ったようだった。
もちろん「ニラレバ」はあるし、味は伝授されているのだろう前と似ている…そう、でも、「似ている」なのだ。
材料も何も同じなのに…以前の親爺の方が断然美味い!
火加減なのか、中華鍋の回し方なのか?
もう、あの「ニラレバ」は食えない!
…料理って面白いものだね。

Re[1]:最強のレバニラ(03/07)

hiroponさん
>材料も何も同じなのに…以前の親爺の方が断然美味い!
>…料理って面白いものだね。

だからこそ、味わう客側からみても奥が深くて面白い。
銀座数寄屋橋の某有名すし店で、先代と息子が同時に同じネタを握っている。
でも先代の方が、断然美味い・・とかね。
プロフィール

makola

Author:makola
ペンをパンにかえることを夢見た青年は、電話を手にした相場師に・・・
在る時、相場師20年のストレスで心筋梗塞を発症、死の淵をさ迷う。
以来穢土を離れ厭離庵に棲む。

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