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松坂はドル箱にならない、経済効果は限定的~レッドソックスの担当者が語っているのに何故か記事にならない?~ (2)

現地1月17日付けの‘The Eagle Tribune’のWEB記事に
Matsuzaka won't be cash cow Red Sox need
と言うのがあった。

私自身初めて目にするメディアだったが松坂がレッドソックスにもたらす
経済的効果についての興味深い記事だ。
と言いながら、実は記事の内容を全部充分には把握できなかった。

まあ、松坂関連の記事だからどっか日本のメディアも気づいて記事にするだろうと待っていたが、
2日経ってもどうやらどこも取り上げていない。

ったく、松坂にとって‘威勢’の良い記事には直ぐに飛びつくのに・・・(-_-;)

実は新人王レースを予想するESPNの記事では、威勢が良すぎたのか酷い‘誤訳’があった。

夕刊フジや幾つかのスポーツ紙のみならず、MAJOR.JPも間違えていた。

そんな‘悪い物’を見た後のせいか、いつもは喜んで‘現地ネタ’を自分のナンチャッテ訳で
取り上げるのに、今回はやや慎重になってしまった。

だから、今日はいつも以上に私の解釈や理解が充分ではないことを前提に読んでもらいたい。

記事を書いているのはRob Bradfordという記者だが、大事なのはその内容が
レッドソックスのセールス・マーケット部門を担当するS.V.P.Sam Kennedy氏への
取材をベースにしていることである。

先ず、彼がC.O.O.のMike Dee氏とともに去年の11月に来日した時のエピソードを
紹介している。

ミーティングを終えて彼らがホテルに戻った時である。
ホテルの前にパパラッチというか報道陣が大勢待ち構えていた。

勿論彼らは自分達を‘待ち伏せ’しているとは考えなかったが、
レッドソックスの‘要人’につき、もしかしたらと一瞬思ったそうだ。

しかし車を降りても誰も近寄ってこない。
その2分後には大型リムジンに乗ったビリー・ジョエルが登場した。

一瞬でも自分達が‘有名人扱い’されたと勘違いしたことは笑い話だが
同時に海外でのマーケティングの難しさも感じた。

実際松坂と契約を交わしたことで得られる経済的な利益は極めて限定的だ。

移籍金を含めて$103Mもコストをかけたことを‘正当化’するために、
国際的なマーケティングによる収入を当てにするような分析が行なわれているが
実際問題としては様々な‘障害’があって困難なのだ。

ケネディ氏は意図的に控えめに言っているのではなく、
松坂の経済効果がほとんど無いことをこの際世間にはっきりさせたい。

そしてその‘障害’について説明しているが要約するとこんな感じだ。

フェンウェイとニューイングランド6州以外での広告収入やスポンサー契約は
MLBに仕切られている。
だから、日本でグッズがどんなに売れてもその取り分はデヴィルレイズと
変わらない。

フェンウェイでの広告収入といっても、良い場所は既に押さえられているし、
松井やイチローのように毎試合出場する野手と違ってピッチャーの場合は
難しさがある。

業種ごとに独占契約を結んでいるから、例えばアサヒビールが契約したいと言っても
既にアメリカ最大手のAnheuser-Busch社(バドワイザー)と契約しているから
無理なのだ。

だから今後数社の日本企業と契約でもあればいいが現状では1社も無い。

レッドソックスが所有するテレビ局NESNに関しても、日本での放映権料に関してはMLBがコントロールしているから一銭にもならない。
強いて言えば、ヴァーチャルの広告を使ってほんの小遣い稼ぎが出来るかどうかと
言った程度だ。

松坂の獲得でチームブランドのプレゼンスを高め、選手獲得も含めて極東との関係を
深めてそれが307試合連続チケット売り切れ状態を続ける事に繋がれば良い。

球団収入は微増するだろうし、日本へのマーケティングは積極的に行なうが、
先ず知るべきことは‘今回の取引は純粋に野球そのものに基づいたもの’
だったということだ。

巷間、松坂獲得に遣ったコストをマーケティングで回収できると言われているが、
その支出を‘正当化’できるのは(他の選手もそうだが)、野球で‘良い結果’
出す事しかないのだ。

以上が私の理解したこの記事の凡その内容だ。

松坂の年俸はともかくとして、独占交渉権獲得のために$51Mという途轍もない金額が
提示された時には全員がぶっ飛んだ。

日本のマスコミは流石WBCのMVPだとハシャギ、なんでもコメンテイターは勿論のこと
一部のMLBジャーナリストも‘松坂効果’によるジャパンマネーを考えれば決して高くないと
抜かしていた。

実はボストンの地元紙にもそんな論調があった。

今回、わざわざそのボストンの2大紙ではなくあえて北アンドーバーの小紙を使って
こんな記事を載せたのは何か意図的なものでもあったのだろうか。

しかし、こうして説明されている‘障害’も担当者なら容易に理解していなければならないことだ。

あれだけのコストをかけるに当たっては十二分なフィージビリティ・スタディがなされていて当然だ。

そう考えると、アメリカ人に限った事ではないが、担当者が自分の置かれている困難な環境を
強調して、身を軽くしようとしているだけとも取れなくも無い。

それにしても、マスコミは松坂関連と言うだけでどんな些細なことでも記事にするのに
この記事に一切触れないのは自分達の過去の‘誤報’を恥じているのだろうか。
いやいや、その程度のことでは臆面も無く登場するのが常だから
この元記事が‘低いアンテナ’に引っ掛からなかった可能性の方が大だろう。

因みにこの記事で書かれている‘障害’の幾つかについては、松坂の落札騒ぎの時点で
既に2ちゃんねるでは何度も書き込まれていた。

2ちゃんは何かと暴走して問題も頻発しているが、一方で情報の収集、知の集積能力は
時に大マスコミを凌駕しているケースも多いのではないか。



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大騒ぎですね

まだ一球も投げていないのに大騒ぎですね。
メジャーでも今までこんなに大騒ぎになった例はあるんでしょうか。
お金がすごいから話題にしやすいのでしょう。
球団関係者には経済効果も大きな問題でしょうがファンは関係ないような気がします。
経済効果があるから普通の成績でも許されるということは無いと思います。
それは松井選手にもいえることだと思います。

Re:大騒ぎですね(01/20)

ねあがり君さん
>メジャーでも今までこんなに大騒ぎになった例はあるんでしょうか。

さあ、私も詳しくは無いですが、コントレラスは別の意味で話題になったかも・・・。

>お金がすごいから話題にしやすいのでしょう。

ノー・ダウト・・・(^_^)

>経済効果があるから普通の成績でも許されるということは無いと思います。

それはないでしょうね。
逆に、成績不振のときは追い討ちをかけると思いますが。
プロフィール

makola

Author:makola
ペンをパンにかえることを夢見た青年は、電話を手にした相場師に・・・
在る時、相場師20年のストレスで心筋梗塞を発症、死の淵をさ迷う。
以来穢土を離れ厭離庵に棲む。

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