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粗製・濫造・濫用される‘カリスマ’って単に胡散臭いだけ~マックス・ヴェーバーが泣いている?~ (4)

大学生時代、掛け値なしに勉強しなかったナリポンだが、マックス・ヴェーバーの
‘職業としての政治’という本の中にあった、正統的な支配の3形態は今でも頭に残っている。

‘伝統的支配’‘カリスマ的支配’‘合法的支配’の3つだが、
私はこの時初めて‘カリスマ’という言葉を知り、妙に心に残った。

カリスマ
〔ドイツ語 Charisma=神の賜(タマモノ)。超能力。ギリシャ語に由来〕 接する人に超人的・神秘的な力を感じさせたり 教祖的な指導力を発揮したり する能力(を備えた人)。

ヴェーバーのいうカリスマ的支配とは他の2つの支配とは異なり、
伝統に無い新しい様式で従前の規範を超えて大衆の支持を取り込んだ統治の様式を言う。

もともとは、政治家・軍人・預言者など、政治や宗教の世界の指導者に対して用いられ、
他の人間を支配・誘導することと密接な関連があることが常であった。
絶大なカリスマを持つと評される人物も、ナポレオンやヒトラーらのような、
世界史を動かした指導者などの大物が多かった。
なんらかの新規性を、持たなければ‘カリスマ’とは呼び難いのである。

ところが、日本では次第にこういう本来の意味合いから離れて使われるようになった。
裏は取れていないが、感覚的には最初にカリスマが一般的に使われたのは
‘カリスマ美容師’だったような気がする。

それから後は、もうなんでもかんでもカリスマの粗製・濫造・濫用だ。

‘カリスマ主婦’‘カリスマモデル’‘カリスマ店員’‘カリスマ教師’‘カリスマシェフ’
‘カリスマホスト’‘カリスマ社長’‘カリスマトレーダー’‘カリスマ税理士’‘カリスマDJ’


すごいのになると、
‘カリスマ風俗ライター’ ‘カリスマオヤジギャル’‘カリスマ新聞配達員’

もう職業の数だけ全部にカリスマの冠をつけられそうだ。

そのうち‘カリスマニート’‘カリスマ無職’‘カリスマ引き篭もり’
なんてのも出てきそうだ・・・(-_-;)

まあ、言葉が時代とともに‘変色’するのは已む無しだが、
それにしてもマスコミ連中の濫用振りは目に余る。

カリスマという言葉が持つ、重みだとか、威厳だとか、神秘だとかが一切感じられない。

ヴェーバーさんも草葉の陰で嘆いているだろう。

いや、寧ろカリスマという冠をつけられたり、カリスマ的な存在と言われると、
それだけで胡散臭いイメージの方が先行する。

思い起こせば、カリスマ美容師も実は無免許だったり、大麻不法所持で捕まったりしていた。

最近の事件をみても、カリスマは惨憺たる存在だ。

耐震偽装の総研の内河所長もビジネスホテル事業のカリスマと呼ばれていたし、
ホリエモンもIT業界のカリスマ、東横インの西田社長もビジネスホテル業界のカリスマ・・・。

要するに、どこかの世界でカリスマの称号を得るためにはエグイことを平気でやる輩だ。
連中はカリスマと呼ばれるようになると、その地位をキープするために更に過激になっていく。

前に書いたが、住友商事の銅取引や大和銀行の米国債取引での巨額損失事件も
当該ディーラーは、マーケットではカリスマ扱いされていた。

とりあえず力はあるように見えるから、周囲の人間からは‘裸の王様’状態になる。
だから暴走を止める人もいない。

カリスマという言葉は陳腐化することによって、かえって安っぽいイメージになった。

漫画‘美味しんぼ’のおかげで‘究極’という言葉が流行り、
やはり陳腐化することによって、全然有り難味を感じなくなったのと同じだ。

いまだに、グルメ番組で‘究極の味’などとほざいているやつをみると、うんざりしてしまう。

‘究極のカリスマ・シェフによる至高の味’なんて言ってる奴がいたら、
もうそれだけで逮捕してもいい感じだ・・・(^_^.)

言葉が誇大になれば、それだけ逆に中身は空疎になる。

スポーツ実況も同じことが言えるよ、船越君!角澤君!

えっ?
ナリポンもカリスマブロガーとかになりたくないないかって?

‘ぜんぜんなりたくないね、つーか、なれるわけねーし・・・(-_-;)
なりたいとしたら、カリスマ松井ウオッチャーだな・・・(^o^)/
全試合をライブで観戦している人間なんて数えるほどしかいないだろ<(`^´)>’





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“号泣”“激怒”“ガチンコ”

もう一つよくある誇大表示に“号泣”があります。
そのキャッチにつられてテレビにチャンネルを合わせると、ちょっと目を潤ませているだけのタレントが映ったりして、(・・?) エッ、このどこが“号泣”やねんと白けてしまうことが再三です。
“激怒”“ガチンコ”という言葉も似たような感じで、ついぞ本気を感じたことはありませんね。
因みに“カリスマ”という単語を、日本で最初に使い始めたのは、何とか言うファミコンゲームのスキル表示で、それがこのマイナーな単語を一挙にメジャーに押し上げたのだと記憶しますが、肝心のゲームのタイトルを忘れてしまいました、(~_~;)

Re:“号泣”“激怒”“ガチンコ”(02/02)

桃色吐息楼主さん
>もう一つよくある誇大表示に“号泣”があります。
>“激怒”“ガチンコ”という言葉も似たような感じで、ついぞ本気を感じたことはありませんね。

仕事柄、辛い立場になる場合はありませんか。
ご自分の作品の‘番宣’がそういうハデハデしい言葉で飾られるようなケースもありそうですよね。

>因みに“カリスマ”という単語を、日本で最初に使い始めたのは、何とか言うファミコンゲームのスキル表示で、

そうなんですか。
ゲームは初代のスーパーマリオで挫折して以来、やらない体質になりました。

>肝心のゲームのタイトルを忘れてしまいました、(~_~;)

いちおう検索してみましたがわかりませんでした。

笑った

分かりますね。
以前松坂選手が言った「リベンジ」という言葉が独り歩きし、実際の意味と違う意味で乱用されてるのを見て、なんとも言えない胸にいつまでもつっかえた状態が続く時がありました。
ブームと言う物によって威厳や重みのある言葉が軽くなるのは残念ですね。

Re:笑った(02/02)

ぽん吉さん

>以前松坂選手が言った「リベンジ」という言葉が独り歩きし、実際の意味と違う意味で乱用されてるのを見て、

まあ清原とか中村紀とかなら分かりますが・・・(-_-;)

と、私も物騒な言葉をつかうなぁと思っていましたが、
さっき調べてみたら、
3.(スポーツ・ゲームなどの)雪辱の機会
なんてのが出てきました。

>ブームと言う物によって威厳や重みのある言葉が軽くなるのは残念ですね。

ブームという意味では、もはや‘想定内(外)’を使っている連中も、
美しくないような・・・。
プロフィール

makola

Author:makola
ペンをパンにかえることを夢見た青年は、電話を手にした相場師に・・・
在る時、相場師20年のストレスで心筋梗塞を発症、死の淵をさ迷う。
以来穢土を離れ厭離庵に棲む。

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