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松井秀喜の本音を引き出している日経の朝田氏のグッド・ジョブ~それにひきかえ番記者は・・・~ (8)

松井秀喜がヤンキースと再契約を結んだ、公式記者会見があった。
そこでの松井の発言は、いつもの松井らしい誠実さを感じさせるものであった。

ところで、この交渉の過程で、サンスポのようにいかにも売れそうな
危機感を煽るタイトルの記事を乱発したところもあるが、
逆にしっとりとしっかりと松井秀喜を語っているところもあった。

経済紙である日経新聞である。
日経ニューヨークの朝田武蔵という人が書いている。
読んだ方も多いかもしれないし、ブログで取り上げるにはややタイミングを失った感じもあるが、
未読の人には是非読んでもらいたい。

その朝田氏の記事だが、松井とのインタヴューで気になったところがいくつかある。


-シーズン終了からほぼ1ヶ月。一番印象に残っている場面は?
「思い出すのは最後の打席。それしかないですよ。」


これは、まさにそうだろうな。
もし、HRを打てば逆転のチャンスだったし、惜しい当たりではあったが、
一塁へ駆け込んで、アウトを宣告された時に、ヤンキースの2005年が終った訳だから・・・。
自分が活躍してヒーローになった良いシーンより、こういう悪いシーンの方が、
特に松井の場合は心に残るんだろう。


-敗戦後、ジョー・トーレ監督話した?
「(遠征地からニューヨークに着いて)飛行機を降りた時に一緒になった。
僕はあの試合打てず、チャンスで凡退したから謝った。『I'm sorry 僕の責任だった。』とね」
「そしたら『NO、NO、NO』って言ってました。『お前のような熱いハートを持ってる選手は、なかなかいない。常にチームのことを考えてくれる選手はいない』って言ってくれてた。」


まあ、この辺は二人が築き上げてきた信頼関係を考えれば、驚くべきことではない。
今回の残留でも、トーリは現場の声として松井の必要性を主張しただろうし、
松井も記者会見で言及しているように、トーリが監督として残ったのは、
ヤンキース残留を決心するひとつの大きな要因となった。


-3年目を終えてヤンキースへの思いは。
「ヤンキースっていうのは、やっぱりみんなのものですよね。
僕はヤンキースの選手かもしれないけど、選手はヤンキースというチームに何も期待しちゃ駄目です。
それほど特別な存在です。巨人と比べて?ちょっと違うなあ。もっと特別な存在だと思うなあ。
世の中にいろんなスポーツのクラブチームがあるでしょうけど、ある意味総合的には世界中で一番かもしれない。ヨーロッパに野球はないですけどね。」


読解力の無さと、生来の‘遅読’のせいで未だに半分くらいしか読んでいないが、
先日手に入れた本‘くたばれ!ヤンキース’を読んでいると、
ヤンキースの‘突出した特異性’は、想像を超越している。
その真っ只中にいる松井が‘特別な存在’と感じるのは当然だと思う。


「契約延長?正直まだ決めてない。選手として一番評価しれくれるところでやりたい。
ニューヨークだから、この街にいたいというのはあんまり無い。あと、ある程度は勝ちに近いチームにはいきたいですよね」


この記事が掲載されたのが、11月8日だが、ヤンキースに拘泥しないニュアンスを
思いっきり出している。
この辺が、ひとつの戦術としての‘ブラフ’にも見えてしまったのだが・・・。


-今の夢は。
「そうやっていわれると、これっていう夢はないですよ。毎年、勝ちたいし、もっといい選手になりたいけれど、
それが夢かっていわれるたら、分かんないですよね。ほかの人たちに夢を持って頑張ろうとかいってるかもしれないけれど、自分の夢は何かといわれたら難しい。夢っていうよりも、自分の夢が使命みたいになっちゃってますよね」


この辺の答えが、いつもの松井に較べると‘歯切れの悪さ’を感じる。
子供たちを集めては‘自分の夢を持って頑張りましょう’と言っているのが松井だ。
ただ、私は、この松井の‘歯切れの悪さ’に、逆に本音ベースの人間味を感じてしまう。


-松井秀喜とは。
「松井秀喜でいることによって、自分の感情のままに動けない事は多々あります。しょうがないことですよね。
松井秀喜は公共物?認めざるをえないですよね。窮屈な思いもしなくちゃいけない。
自分にとって、受け入れたくないことっていっぱいあるじゃないですか。でもそれは受け入れなくちゃいけない。
自分自身としてはある程度、なんでも我慢できる」

「本当の松井秀喜っていうのは、自分でも何なのかよくわかっていないですよ。多重人格だと思われるかも
しれないけれど、自分でもいろんな側面の松井秀喜がいると思っている。でもそれによって、いろいろなバランスを取っているんじゃないかと思っている」

「松井秀喜をやめたくなったことはないです。楽しいときは楽しいですよ。僕しか出来ないことは、いっぱいあるわけだから。
ヤンキースのユニホームを着て、ヤンキースタジアムに立てる人間なんて、そんにいないわけだから。最高に幸せな一瞬だし。」

「今幸せか?難しいですね。世界一の環境で野球ができるってことが幸せって感じるんだったら、幸せでしょうね。
それができるんだったら、何でも我慢できるっていう人間だったら、間違いなく幸せでしょうね。
そういう意味では幸せかもしれないですね」


松井らしさを醸しながらも、本音ベースも窺えるのが良い。

‘松井秀喜は公共物?認めざるをえないですよね’はまさに至言だ。

‘本当の松井秀喜っていうのは、自分でも何なのかよくわかっていないですよ’
も正直な本音だろう。

松井番としていつも松井の傍にいながら、真髄に迫るような記事を書けない連中に較べると、
この日経の朝田氏の記事はまさにグッド・ジョブだ。

やはりある程度距離感があったほうが、モノはよく見えるのか・・・




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http://pkitm.exblog.jp/3081730/

松井選手への気持ちが込められた素敵なエントリーを拝読させていただき、感激しました。日経・朝田氏も、なりぽんさんと同じ気持ちと捉え方で松井選手を見詰めていたのかも知れませんね。距離感だけでなく、書き手の人生観や人間性も大きなファクターになるように思えます。
ちなみに私の捉え方は浅くガキっぽくて、お恥ずかしい次第ですが、松井ファンとしてご容赦下さいませ。TBとコメント失礼致しました。

お久しぶりです

azatsu0422さん
>松井選手への気持ちが込められた素敵なエントリーを拝読させていただき、感激しました。

azatsu0422さんの記事も拝見しましたが、ご自分の意見と言い、様々な記事の蒐集といい、
情熱を感じます。

>距離感だけでなく、書き手の人生観や人間性も大きなファクターになるように思えます。

そう言われると、すべてがそれで説明ができそうですね。

>ちなみに私の捉え方は浅くガキっぽくて、お恥ずかしい次第ですが、

いや、しっかりしてますよ。
あの会見のキーワードは‘責任’ですね。

TBありがとうございます!

日経新聞、どんな記事だったのか知りたかったのですが、諦めていました。さすがなりぽんさんですね。詳細な内容を読むことが出来て本当に嬉しいです。ありがとうございます。
みんなの夢を背負っている松井選手から見えている世界が少し垣間見えた気がします。中々ニュース記事からは伝わってこない松井選手の静かなる内面が表れていると言った感じですね。
「自分の夢が使命」というのは、ズンと心にきました。また最後の答えでは、松井選手でしか分からない幸せというものがあるのだろうなぁと思いを馳せました。(^^)

公共物ですか松井は・・・・・

そうかもしれませんねあれ位の大物になると.
でも好きなことをしていていいよね何て私は勝手なことを言っているけど本当は大変なんですよね.体力的にも,精神的にも.
まあ 嫌なことを続けるよりは良いかもしれませんが・・・・・

近すぎて見えない事も・・・?

さすがに経済の新聞は読まない主婦ですから、ナリポンさんのブログ、感銘うけます。
向こう4年またゴジラがそんな中で戦い続けていかなくてはならないと思うと胸が熱くなります。
番記者さん達はゴジラ組×広岡組で野球試合したって昨日朝TVで見たんですけど、やっぱり近すぎちゃうと駄目なんですか、ネ?・・・ゴジラと野球やれるなんて「いいなぁ」とうらやましい気も。ゴジラの番記者になれる事も凄いんでしょうが。

Re:TBありがとうございます!(11/17)

chungking_express633さん
>日経新聞、どんな記事だったのか知りたかったのですが、

あなたには是非読んで欲しかったので、無理矢理TBしちゃいました。
因みに私も報ステは見逃し組みですが・・・(笑)

>みんなの夢を背負っている松井選手から見えている世界が少し垣間見えた気がします。

それを結構本音を交えて語っているところがいいですよね、この記事。

>中々ニュース記事からは伝わってこない松井選手の静かなる内面

やはりシーズン中は表に出せないのかもしれませんね。

Re:公共物ですか松井は・・・・・(11/17)

直さんさん
>そうかもしれませんねあれ位の大物になると

我々ファンは無料で楽しんでますからね。

>でも好きなことをしていていいよね

まあその影には並々ならぬ努力があるから、年々進化することができるのでしょうが・・・

Re:近すぎて見えない事も・・・?(11/17)

ごじらんらんさん
>ナリポンさんのブログ、感銘うけます。

つーか今回は朝田さん、有難うってな感じですよね。

>向こう4年またゴジラがそんな中で戦い続けていかなくてはならないと思うと胸が熱くなります。

しっかり応援し続けましょう。

>やっぱり近すぎちゃうと駄目なんですか、ネ?

駄目でしょう。
小泉番だって同じでしょう。

>ゴジラと野球やれるなんて「いいなぁ」とうらやましい気も。

いやぁ、運動を禁じられている私でも見てるとチョッとだけでも参加したくなりますね。


プロフィール

makola

Author:makola
ペンをパンにかえることを夢見た青年は、電話を手にした相場師に・・・
在る時、相場師20年のストレスで心筋梗塞を発症、死の淵をさ迷う。
以来穢土を離れ厭離庵に棲む。

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