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戦力外通告、する方、される方~プロフェッショナリズムを考える~ (4)

大リーグ、デヴィル・レイズの野茂英雄投手が、実質的な戦力外通告をされた。

それに続き、今度は、ポスト・シーズン進出確実と思われる、ホワイト・ソックスの高津も、
同様に戦力外通告された。

う~む、戦力外通告か・・・確かに、嫌な響きだ。

但し、これをもってして、‘流石メジャーは厳しい’という議論はどうだろうか。
この厳しさは、プロフェッショナリズムを考える時に、本来的に必要なものなのではないか。

ナリポンはガキの頃、そう、‘プロ’が‘プロフェッショナル’の略だとも知らない頃、
プロと言えば、プロ野球とプロレスだった。

(プロレスのガチンコ度の疑問は、議論を混乱させるので、プロレスは除いておこう。)

野球といえば、学生野球が基本だった日本の野球史に於いて、プロ野球のプロは‘職業’としての、
野球という意味だったのだろう。

しかし、プロフェッショナルの本来の意味に帰れば、‘信賞必罰’がはっきりした世界なのである。

いまや、一般のサラリーマンですら、平気で

‘プロフェッショナリズムを示さなければ生き残れないぞ’

と脅かされる。

プロらしい処遇を受けてもいないのに、資質としては厳しいものが要求される。

♪サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ~♪とはいかない時代なのだ。

まあ、強いて言えば、公務員や財団、公団職員はまだまだ‘お手盛り’の厚遇があり、
年齢給制度がいまだにワークしている不可思議な‘社会’だが・・・

しかし、そんな‘理不尽’がいつまでも通用する訳も無く、将来的には
手痛いしっぺ返しを受けるのは必定だろう。

一般社会がそんな中、‘究極のプロフェッショナリズム’であるべき、プロスポーツ選手に
容赦がないのは不可避だろう。


年俸が80万ドル、目先のインセンティヴの9万ドルを惜しんで動いたデヴィル・レイズ。
最貧球団らしいが、それを含めての経営判断なのである。

1年目は、ミスター・ゼロともてはやされても2年目、充分な仕事をしていないとバッサリなのだ。

過去の実績も、現在や将来の価値をはかる要素のひとつにはなるが、
飽くまでも、‘現在価値’、‘将来価値’vs コストの判断をするのだろう。
勿論、それが正しいか否かは別問題だが・・・


外資系のディーラー(金融)の世界では、20数年前から、この‘実績至上主義’が原則だった。

私自身、色々な経験をした。
邦銀にいた頃は、余り迷わず出来たディーリングが、転職によって、
失敗=失職という構図の中で空回りした時期もあった。

利益を充分に上げられなかった或る年の年末、当時のボスにどういう判断をされるか怯えて、
寝られない日々もあった。

東京支店が閉鎖された後、3ヶ月以上、10何社を受けながら‘再就職’が決まらず、
滅茶苦茶落ち込んだこともあった。

逆に、小所帯とは言え、ヘッドになって、パーフォンマンスの乏しいディーラー相手に
‘戦力外通告’をしたことも、幾度と無くあった。

ディーラーの場合の大きな問題は、生産性で言えば、マイナスがあるということだ。
他の仕事では、‘給料泥棒’と呼ばれても、成果は悪くてもゼロ。
だが、ディーラーの場合は、自分の年俸の何倍も損をしてしまう場合があるのだ。

そういう意味では、‘戦力外通告’を通告して、揉めたことはない。
過去の実績を数字で示せば、黙って応じるしかないのだ。

こういう、‘実績至上主義’があらゆる分野に浸透する弊害もあるかもしれない。

しかし、やってもやらなくても同じ‘悪平等’だの、人間関係の絡んだ‘情実人事’だのに、
較べたら遥かにクリアーな世界・・・そういうインセンティヴのある人生の方が好きだ。


ところで、話を野球に戻すが、厳しいのは何もメジャーだけじゃない。

球団史上、最速で解雇されたミセリ(防御率23.63)や
実質5月いっぱいでお払い箱になったキャプラー(打率0.153)

‘オーマイ・ブッダ!ニホンジンキビシイアルネ。
ロッポンギデモットアソビタカッタ。
サンキュウ、アキハバラ‘


と言っていたかはわからないが・・・(笑)



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Re:戦力外通告、する方、される方~プロフェッショナリズムを考える~(07/20)

なりぽんさん

いつも力作ですが、最近は特にそうですね。

>プロらしい処遇を受けてもいないのに

そうなんですよ、これが問題です。

花形のディーラーだったなりぽんさんは、そういう世界で生きていけたでしょうが
普通の人間にはしんどいですよ。

だからこそ、公務員の無駄な税金使いは許せません。

「戦力外」通報

こんにちは。naripon さんのダイアリーを読むと、だんだん、昔(←どんだけ昔か!)テレビでなにげに聞いていた「チャペル先生、こんにちは。英語で・・・ってどういうの?」って歌を思い出し、何でも聞いて見たくなります。
 「戦力外通報」って、なんとなく、サッカー用語っぽく思っていたのですが、いつ頃から、一般的になっていったのでしょうか?これに相当する英語が先にあって、それの訳語なんでしょうか?
 どっちにしても、一般企業なら、やんわりと(でもないですが)「左遷」(「左」って良くないイメージなのか・・・)とか、「クビだぁ!」って言葉でやめさせられても、それはとりあえず、その企業はダメってことであって、全存在否定されたわけじゃないだろうけれど、「戦う」ことに生きがいを見出すスポーツ選手にとっては「戦力外」ってきつい言葉ですよね。スポーツ紙にデカデカと乗るし、辛いだろうな。
 世の中に「こいつは戦ってないな」って顔してる奴、いっぱいいるのに!!

Re[1]:戦力外通告、する方、される方~プロフェッショナリズムを考える~(07/20)

ぎょえてさん
>いつも力作ですが、最近は特にそうですね。

出来はともかく、時間はかけていますね。

>花形のディーラーだったなりぽんさんは、そういう世界で生きていけたでしょうが
>普通の人間にはしんどいですよ。

私は2.5流ってとこでしたよ。
私もしんどかったから、こんな身体になったのかも・・・

>だからこそ、公務員の無駄な税金使いは許せません。

読者の中にもいそうですね。

Re:「戦力外」通報(07/20)

まなぶ君さん
>昔テレビでなにげに聞いていた「チャペル先生、こんにちは。」

それって、NHKのやつですよね。
白い手袋をはめた手が出てくる奴・・・

それだったら、チャペルじゃなくて、ケペル先生だったはず。

> 「戦力外通報」って、なんとなく、サッカー用語っぽく思っていたのですが、

別に本人に告げるだけですから、‘通報’しなくても‘通告’すればいい。
起源はわかりません。
プロスポーツだと思いますが・・・

>「戦力外」ってきつい言葉ですよね。スポーツ紙にデカデカと乗るし、辛いだろうな。

昔、歌手のマドンナは‘痔’だった。
というのが、一面を飾っていたことがありました・・・
視力が0.1でも絶対見えるくらいの大きさで・・・

プロフィール

makola

Author:makola
ペンをパンにかえることを夢見た青年は、電話を手にした相場師に・・・
在る時、相場師20年のストレスで心筋梗塞を発症、死の淵をさ迷う。
以来穢土を離れ厭離庵に棲む。

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