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伊丹作品のベスト‘タンポポ’~20年前の作品を15年ぶりに観てみると~ (12)

伊丹十三監督作品は、‘静かな生活’以外は全部観たが、ナリポン的には‘タンポポ’がベスト。
タンポポは1985年の作品、当時、私はシンガポールに住んでいたのでリアルでは観ていない。
観たのは、1990年頃、テレビでやっていたのを録画したものが初めてだと思う。

一度で気に入って、何度か観なおしたと思う。

で、今日、また観てみた。
この前書いた、‘王様のレストラン’で盛り上がったのを機に、
何となく、この映画を観てみたくなったのだ。

で、20年前の作品を15年ぶりに観てみると、唖然とすること、新たな発見がいろいろとあった。

先ず、信じられないくらい、お恥ずかしい話だが、映画に出てくる、白い服を着た男が、
役所広司だということを、今日初めて知ったOrz

今の日本の男優の中では、最も‘達者な役者’のひとりだといえる役所だが、
当時はあの‘白服’が彼だとは気付けなかった。
その後、飽きるほど、役所の作品を観るが、時間をフィード・バックさせて、
あの時の‘白服’は役所だよね、とは思いも寄らなかった。

あの‘白服’について言えば、もうひとつ、大発見をした。
あの白い服、白い帽子、そしてそして、バックに流れるマーラーの交響曲第5番・・・

そう、あの衣装と音楽は、ヴィスコンティ監督の‘ベニスに死す’に登場する
ダーク・ボガードにあやかったものに違いない。

プロフにも書いているように、‘ベニスに死す’は私の生涯ベスト10に入る映画だ。
前に観たときにも、当然気付けた筈なのに、何故だろう・・・。

余談になるが、‘白服男’の相手役の女性を演じている、黒田福美。
勿論、当時アイデンティを取れるような女優ではなかったが、
今日、顔を観てひょっとしてと思ったら、
私の嫌いなワイドショーのコメンテイターじゃないか。

因みに私が一番嫌悪感を覚える女性コメンテイターは、
八代亜紀より厚化粧で、草野仁より偽善っぽい南美希子。
黒田は、顔立ちは悪くないし、頭も悪くはなさそうだが、南と同じ‘偽善臭’はプンプンする。
(まあコメンテイターの8割は、そうだろうが)

嫌な奴だと思っていたら、今日はその彼女の20年前の、‘おっぱい’を見る羽目に(笑)

あっ、そうそう、これは当時は知りようもないが、海女さん役で出ていた少女は
洞口依子だというのも、今日初めて知った。

でも、ナリポン的今日の最大の発見はなんといってもこれだ。

大滝秀治が扮する老人が、蕎麦屋でおしるこの餅を喉に詰まらせるシーンがある。
あの蕎麦屋が、‘赤坂砂場’という実在する蕎麦屋だということ。
最後に勤めていた会社に近かったせいもあり、通算で50~60回は通った店だ。

店内は滅茶苦茶狭いが、広角レンズを駆使しているから随分と広く見える。
それだけの回数を通うと、画面に映った全部の席で食べた経験があるが、
一番多かったのが、ちょうど、老人の向かい側で、掃除機が出てくるところ。

蕎麦屋の店員が

♪かもなん~、てんぷらそば~、おしるこ~♪

と詩吟のようなしゃべり方をするのは、砂場ではなく
‘かんだやぶそば’を真似たものだろう。

15年前には気付けなかったことが、その後の‘人生経験’によって、
同じシーンをより深く味わえるような気分に・・・、それが、なんとも嬉しかった。

同時に、こういうふうに、知らないから味わえない事は、知っているから味わえる事に較べて、
無数にあるんだろうなと思った。


他に、感じたこと、思ったこと。

・いまやハリウッドスターの渡辺謙が若くて、痩せていて、全然違う。

・ラーメンの正しい食し方はいいけど、ラーメンそのものの映像が、いまや全然美味そうに見えない。

・メイクをしたり、着替えをしても宮本信子は殆ど変わりない。

・‘砂の器‘で放浪していた、加藤嘉は相変わらず、ボロをまといホームレス生活をしている。

・スーパーの店長をしている津川雅彦は、11年後にスーパーの経営者になるのか@スーパーの女

・桜金造が死んだ時、生前の活躍シーンとして使われるのは、‘ツルツルのシコシコでっしゃろ’



という訳で、好きな映画は時にリピートして観ると再発見がザクザク。


ところで、この映画のリヴューを読むと、
みんな‘ラーメンが食べたくなりました’とか書いているけど、

今日の私は、いい蕎麦屋で‘美味い卵焼きと濃いツユの蕎麦がたべたくなりました’(笑)




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伊丹監督、「たんぽぽ」,役所広司

ナリポンさん、ごめんなさい。私、伊丹監督の『お葬式』のあのカツサンドをめぐるカーチェースは好きなのだけど、今いち、「映画のツボわかってます」風なところがあわなくて、特に『タンポポ』はちょっと見ただけでダメだったの。でもなぜか海外では『タンポポ』ファンは多いそうです。ラーメン屋を西部劇みたいに仕立てたところかなあって思ってたんだけど、きっとナリポンさんのコメントの方が映画より面白いと思う!それに私の元カレ(今カレは佐藤浩市さま)役所さんが出ていらっしゃったとは!彼は受身の演技が出来るほんとの役者さんですよねえ。役所さんは岩波ホールで何かの映画を公開していた時になぜか普通にホールにいらして、かつての撮影仲間みたいな人たちと輪になって照れながらニコニコしてうつむいて足をちょっともぞもぞしてたところが好感度大upでした。伊丹監督はカンヌで拝見したこあり。柳町光男監督が『火まつり』を出品していた年で、彼も何か出品してたたのだと思う。そのせいか、偶然柳町監督と同じテーブルにいた時、向こうから近づいてきた伊丹監督にちょっと私たち冷淡な態度をとってしまって、すごく反省してます。だってかつては伊丹氏のエッセイの大ファンで、キュウリのこしょうサンドなんて本当に作って食べてたんですから。しかし、伊丹監督もナリポンさんも、「食」に凝るって共通点があるような・・・いつかナリポンさんのそば談義も聞きたいな。

Re:伊丹作品のベスト‘タンポポ’~20年前の作品を15年ぶりに観てみると~(06/27)

トラックバックありがとうございます。まだ、ブログ初心者でよくわかってなくて(*_ _)人ゴメンナサイ ・・でも、「タンポポ」「ベニスに死す」がなんとなく役所さんでつながった感じです!!今後ともよろしく!!

タンポポ タンポポ

TBありがとうごさいます。Chunでございます。この映画は私の中でもBESTに入る一作です。私の場合、この映画を見て食べたくなるのが「オムライス」です。実は作中に出てくるオムライス、東京日本橋の“たいめいけん”のオムライスで、今でも「たんぽぽオムライス」として提供されてます。在京の皆さんは是非(ちょっと高いので注意)。

Re:伊丹監督、「たんぽぽ」,役所広司(06/27)

最後のシネフィルさん
>でもなぜか海外では『タンポポ』ファンは多いそうです。
85年上映時はあまり人気なく、アメリカからのブーメラン効果で流行ったとしている人が多いですね。

>ラーメン屋を西部劇みたいに仕立てたところかなあって
そうそう、あの‘シェーン’を真似たとか言われてます。

>きっとナリポンさんのコメントの方が映画より面白いと思う!
有難う。
でも、映画がないとコメントもできないっす。

>彼は受身の演技が出来るほんとの役者さんですよねえ。
そうそう、どんな役でもキッチリこなしている。
達者ですね。
でも、達者すぎて、代表作はと聞かれると、意外に返答に困る。

>伊丹監督はカンヌで拝見したこあり。
>偶然柳町監督と同じテーブルにいた時、

えっ?
あなたは業界人?

>伊丹氏のエッセイの大ファンで
私も、若い頃嵌りましたね。
ワサビを醤油に溶かなくなったのは彼の影響・・・

>いつかナリポンさんのそば談義も聞きたいな。

そばはラーメンに較べると語るだけで、上品ですね。
そばを語る事は、どっかで文人の証みたいなところがある。

Re[1]:伊丹作品のベスト‘タンポポ’~20年前の作品を15年ぶりに観てみると~(06/27)

ホロさん
>まだ、ブログ初心者でよくわかってなくて(*_ _)人ゴメンナサイ ・・

日々進化できますよ。

>でも、「タンポポ」「ベニスに死す」がなんとなく役所さんでつながった感じです!!

そうそう、でもなんで昔観たときに気付けなかったのか、あの頃の方が‘ベニ死す’に凝っていた筈なのに・・・

Re:タンポポ タンポポ(06/27)

Chunさん
>この映画を見て食べたくなるのが「オムライス」です。

確かにあのシーン、当時は新鮮でしたね。

>東京日本橋の“たいめいけん”のオムライスで、

あそこは、1850円かな。
悪乗りして3千円なんてとこもありますからね。

でもすっかり、一般的になってしまいましたね。
(我が家でも、カミサンがそれなりに作ります。)

Re:伊丹作品のベスト‘タンポポ’~20年前の作品を15年ぶりに観てみると~(06/27)

これ、私も大好きな作品ですが、一番好きなのはラスト。山崎努、加藤嘉や桜金造などが役目を終えて去っていくところ。未練がましくないのがいいです。それと原泉から藤田敏八、大友柳太郎、高見映などの錚々たる脇役・チョイ役が魅力ですね。

はじめまして

TB、していただいてありがとうございました。
遅ればせではございますが、こちらからもTBさせていただきます。

僕も、同じく伊丹作品の中ではNo1だと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。

Re[1]:伊丹作品のベスト‘タンポポ’~20年前の作品を15年ぶりに観てみると~(06/27)

エースNo1さん
>未練がましくないのがいいです。
モデルが‘シェーン’と呼ばれる所以ですね。

>それと原泉から藤田敏八、大友柳太郎、高見映などの-----
私は‘八月の濡れた砂’世代ですので・・・
でもこれ以外にも、たくさんの映画に出ているのは知りませんでした。

Re:はじめまして(06/27)

こばさん
>僕も、同じく伊丹作品の中ではNo1だと思います。

しかし、レーザーディスクなんてあったんですね。
その割りにDVD発売がこれだけ遅れたのは、権利関係の問題でしょうかね。

はじめまして!

トラックバックありがとうございます。
返事が遅れましたが、また私からもトラックバックさせ
ていただきますね。

Re:はじめまして!(06/27)

shinyan-10さん
>返事が遅れましたが、また私からもトラックバックさせ
>ていただきますね。

どうぞ、どうぞ
でも、まだきてないですよ。
麺がのびちゃうかも(笑)
プロフィール

makola

Author:makola
ペンをパンにかえることを夢見た青年は、電話を手にした相場師に・・・
在る時、相場師20年のストレスで心筋梗塞を発症、死の淵をさ迷う。
以来穢土を離れ厭離庵に棲む。

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