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極私的競馬小史~あのTTGの有馬記念動画を発見~ (8)

TTGについて何かを語っている人々は多い。
だが当時の私はそれほど熱くはなっていなかったと思う。

トウショウボーイのような、実力も人気も兼ね備えた馬は意外に燃えない。
レースっぷりも意外性がなく、好位置につけての抜き出しは‘優等生臭’が漂った。
馬券で時にはズッコケて思わぬ波乱を呼ぶことも、15戦13連体だからない。
まあ、菊花賞では3着で8千円馬券になったが・・・。
現役引退も早過ぎる。
おかげで見事にこの血を繋げる、まさにブラッドスポーツの使命は果たすのだが・・・。


そういう観点からみれば、グリーングラスは面白い。
ぎりぎり抽選で?出走できた菊花賞、12番人気でインコースを突いて見事優勝。
それでもフロック視する向きが多く、TTと並べて3強と呼ばれるまでには時間がかかった。
馬券的な妙味も多かった。

テンポイント、そもそも関西馬の分、東の人間にはひとつ距離感があった。
その距離感を埋めてくれたのは、個人的には、当時関西テレビでレース実況をしていた杉本清だ。
最近は江川とおちゃらけているが、当時の彼の実況はまさに出色であった。
本来、ニュートラルであるべき立場でありながら、テンポイントへの思い入れは露骨で、
逆にそれが、幾多の名台詞を生んだ。

1976年 菊花賞

さぁテンポイント先頭だ、テンポイントだ、テンポイントだ、テンポイントだ。それゆけテンポイントムチなどいらぬ押せ!テンポイント先頭だ、テンポイント先頭!内からグリーングラス、内からグリーングラス、テンポイントかグリーングラス、グリーングラスが先頭だ。グリーングラス、グリーングラス1着、テンポイントは2着・・・・
(グリーングラスが先頭にたっても、気付かずテンポイントを連呼)

1977年 天皇賞(春)

テンポイント先頭だ、テンポイント先頭だ、今日は外の方が怖いぞ!しかしテンポイント、これが夢に見た栄光のゴールだ!テンポイント1着!テンポイント1着!
(菊花賞で内をつかれたトラウマが残っている)

1977年 有馬記念

先頭はテンポイント、テンポイントだ!テンポイントだ!テンポイントっ!!・・・・・中山の直線を、中山の直線を流星が走りました・・・・
(フジテレビの実況は盛山アナ、これは杉本ヴァージョン)

1977年 日経新春杯

あっとテンポイントちょっとおかしいぞ。あっとテンポイントおかしい、おかしいおかしい、後退した。テンポイントが後退した。鹿戸騎手がちょっと後ろを見ている。これはどうしたことか、これはどうしたことか。故障か?故障か?あっと故障か?テンポイントは故障か?これは故障か?テンポイントは競争を中止した感じ、中止した感じ。故障か?故障か?テンポイント、これはエライ事、これはエライ事になりました。テンポイントは競争を中止しました。エライ事です・・・(中略)
しかしテンポイントは故障だ、鹿戸騎手がもう馬から降りている。テンポイントは故障だ、テンポイントは故障だ。なんとしても無事でと、なんとしても無事でと願っていた、願っていたお客さんの気持ち・・・も・・・通じません。なんともこれはまた、テンポイント故障だ、なんとも言葉がありません・・・。エライことになりました、これはエライ事になりました。
(もう杉本氏も涙声、テレビ観戦の私も泣いてしまった、今日読み返してもグスン)



上記の実況はすべて有名だが、個人的に一番気に入っているのは、
1976年、骨折休養明け、菊花賞のへの試走として出馬した京都大章典での
‘テンポイントは3着、テンポイントは3着。今日はこれで充分だ。’
テンポイントが無事にゴールをしたのを確認してから、1着、2着の馬名を告げたような気がする。

TTGといえば、1977年の有馬記念が語り草だ。
我々も、四谷3丁目にあったS君の家に集合してテレビ観戦。
S君はT-Tの連複1-3を1点で2万円勝負。
他の者は、グリーングラスやプレストウコウを絡めての遊び馬券。

明らかに買うよりは観るレースだった。

最後の直線で一瞬グリーングラスが、いいところを見せるが結局はT-T決着で、240円。
終ってみればT-Tで2倍以上つくんだったら・・・と思った人もいたかもしれない。
その晩はS君が勝ち分を全部使っての祝勝会になった。

ところで、ところで、私の駄文につきあってくれた皆様に朗報が・・・

あのTTGの有馬記念の動画を発見。
本来は昨年末で掲載が終わりだったようだが、なんとキャッシュが残っていて観られます。
http://66.102.7.104/search?q=cache:BSN5tO6SXj8J:www.jra.go.jp/50th/html/gjpro/09.html+%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88&hl=ja




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非公開コメント

TBありがとうございました。

なりぽんさん、私の拙い記事に・・・TBありがとうございました(泣)
TTGの有馬記念については、あの瞬間をTVで見ていた方と出会った事がない私です。
あのレース、買うより見るレース・・・
父も買ってなかったと思います。
買ってたらグリーングラスープレストウコウだったかも、ですね(笑)。
競馬、トウショウボーイ的な優等生のオペラオーの登場から何だかつまんなくなっちゃって・・・
またTTGのようなライバル対決が見たいです。

テンポイントのこと

なぽりんさん、思いがけないTBを頂きまして、ありがとうございます。
「NEO Sense of Horse Life 」のJacarandaです。
「日経賞」のテンポイントの記事は、随分前のものだったので、見つけて頂いてビックリしました。
テンポイントは、私が獣医師を目指していた時に、彼の骨折を知り、以来ずっと心に留めている大切な馬です。拙HPで、「My Memorial Horses 」というコンテンツにテンポイントのことを書いていますので、あわせてお読みくださると嬉しいです。
こちら→http://jacaranda.main.jp/try/animal/Horse/horse_main.htm
流星の貴公子テンポイントのことは、杉本さんも一番思い出の深い馬だとおっしゃっていますね。
彼の名調子のアナウンスを、これほどきちんと文字に起こしてくださっていることに感謝です。
ありがとうございました。

Re:TBありがとうございました。(05/27)

uniko@ニャンくんさん
>私の拙い記事に・・・TBありがとうございました(泣)

いやぁ、関西人の親子の会話がいい感じです。
テンポイントに対する愛情も溢れていますね。
お墓にいってきたんですね。

>競馬、トウショウボーイ的な優等生のオペラオーの登場から何だかつまんなくなっちゃって・・・

もう馬券を買わなくなって10年近くになりますが、やはり昔の馬や騎手には個性があったような気がします。

ところで、おもいっきり虎キチなんですね。
私は実は掛布と年がタメで、若い頃は顔もかなり似ていて、学生のころ飲んでると阪神ファンに
酒を注がれたことが何度かありました(笑)

Re:テンポイントのこと(05/27)

Jacarandaさん
>「日経賞」のテンポイントの記事は、随分前のものだったので、見つけて頂いてビックリしました。
検索して辿り着いたのですが、もうあのブログは移転されてたんですね。
失礼しました。
>拙HPで、「My Memorial Horses 」というコンテンツにテンポイントのことを書いていますので、あわせてお読みくださると嬉しいです。

読ませて貰いました。
職業を目指す、動機付けの志が高く、素晴らしいと思いました。
それにしても、掲載している日経賞パドックでのテンポイントは、今見ると悲しそうな目をしていますね。

TB有り難うございました!

なりぽんさん、私のぶっさいくなブログにTB有り難うございました。

テンポイントの出てくるレースはいつもハラハラドキドキ、
負けてしまってガックリが多かったので二回目の有馬は勝ってビックリでした。
実は関西の杉本さんよりも関東の盛山さんが
「力でトウショウボーイ、そしてグリーングラスを
ねじ伏せました!」と言ってくれたのが印象残ります。
あー、関東の人にも認められた!テンポイント日本一なんやー、って。

その後はいいです(笑)、生い立ちからライバル、最期粉雪舞う日経新春杯まで奇跡の連続みたいな
馬です、
競馬サークルが今みたいに情報交換豊かでない時代の話、
豊かでない分ファンの想像力が高まって出てきたような馬でした。

寺山修司氏「さらばテンポイント」はその想像の結晶みたいな詞です。
http://www.nikkankeiba.com/jra50/52/52.html

もうテンポイントも寺山修司もいませんがこうやって
話せる機会があるのは嬉しいもんですね。

有り難うございました。

Re:TB有り難うございました!(05/27)

大河内さん
>あー、関東の人にも認められた!テンポイント日本一なんやー、って。
なるほど、それは関西人ならではの感じ方ですね。
あの頃はというか、4歳の時から完全に全国区でしたよ。

盛山さん、オデコどうなってるかな(笑)

>寺山修司氏「さらばテンポイント」はその想像の結晶みたいな詞です。
勿論、知ってますよ。
訥々した彼の声が聞こえてきそうですよね。

>もうテンポイントも寺山修司もいませんがこうやって
>話せる機会があるのは嬉しいもんですね。
本当にそう思います。
何故なんでしょうかね。
ああいう馬がいなくなったのか?
ああいう人がいなくなったのか?

いやいや、心に沁みる感動を味わえるのはやはり多感なあの年頃しか無理なのか・・・

新書で

なりぽんさん

またテンポイント話ですいません、
集英社新書から「流星の貴公子 テンポイントの生涯」
というタイトルの本が出ています。
ノンフィクションで平岡泰博という方が書かれています。
当時テンポイントのドキュメンタリー制作に関わってた人の作品は
今まで書かれてきた話の中でもかなり生々しかったです。

機会あれば一読を、ではでは。

Re:新書で(05/27)

大河内さん

>またテンポイント話ですいません、

実は、興味があるかどうかわかりませんが、
私は野球の松井秀喜選手の大ファンでして・・・

このまえ、彼が足首の捻挫をして途中退場した時に、連続出場記録を望むファンと
あの時、テンポイントの延命策を‘要求’してしまったファン心理を重ねて考えてしまいました。

結果、松井は‘無事是名馬’を地で行く強さを発揮していますが・・・。

プロフィール

makola

Author:makola
ペンをパンにかえることを夢見た青年は、電話を手にした相場師に・・・
在る時、相場師20年のストレスで心筋梗塞を発症、死の淵をさ迷う。
以来穢土を離れ厭離庵に棲む。

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